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2019年03月25日

独立系・ユーザー系・メーカー系の違い|各SIerのメリットとデメリット

「SIer」とは、「Systen Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、システム構築を進めていく上で、クライアントとしての業務を把握し、分析した上で、直面している課題を解決するため、様々な計画案を提出したり、運用までの流れを遂行したりするのが仕事内容となっています。プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んだあと、キャリアアップを目指してSIerに転向する人も少なくありません。

目次

    独立系SIer・ユーザー系SIer・メーカー系SIerの関係や違い

    「SIer」とは、「Systen Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、システム構築を進めていく上で、クライアントとしての業務を把握し、分析した上で、直面している課題を解決するため、様々な計画案を提出したり、運用までの流れを遂行したりするのが仕事内容となっています。プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んだあと、キャリアアップを目指してSIerに転向する人も少なくありません。

    SIerの仕事は、更に「独立系」「ユーザー系」「メーカー系」の三つに分類することが出来ます。それぞれの違いは設立の経緯によるものですが、仕事内容は異なっており、メリットやデメリットにも違いがたくさんあります。SIerになるためには、三つの系統の特徴を詳しく把握した上で、自分に合ったものや、キャリアプランとして選択しやすいものに決定するのが良いでしょう。

    独立系SIerの仕事内容

    独立系SIerとは、親会社が存在しない企業です。独立した経営スタイルを保っており、ソフトウェア系のシステム開発をメインで進めています。ユーザー系SIer、メーカー系SIerに属していないソフトウェア業界のエンジニアの大多数が、独立系SIerに属していると言って良いでしょう。

    システムの保守や運用よりも、開発そのものがメインの仕事になっているため、要件定義や設計、開発における業務がメインとなっています。色々なメーカーの製品を組み合わせて、独自のシステムを構築していくのも仕事になります。顧客ごとに最適なシステムを生み出していく重要な仕事です。

    独立系SIerのメリット・デメリット

    メリット

    前述したように、独立系SIerには、後述するメーカー系のような親会社が存在していません。そのため、システムを構築する際にソフトウェア製品を自由に選ぶことが出来ます。メーカーの規定がないため、より自由度が高く、最適化されたシステムを提案しやすいと言えるでしょう。

    親会社がないことで、系列会社による縛りもなく、制限が少ない中で仕事をすることが出来るというメリットもあります。案件さえあれば、どんな業務でも担当することが出来ますから、より幅広いスキルや知識をゲットしたいと思っている人には、大きなメリットが期待できます。

    ITスキルの高さや、営業力の高さも魅力です。開発プロジェクトの経験が豊富ということは、それだけスキルアップのチャンスがあるということです。親会社頼みでは経営が立ち行かないことから、営業力の強さも魅力となっており、企業としての底力にも繋がっていくのです。

    デメリット

    一方で、独立系SIerにはデメリットもあります。代表的なものとしては、利益がシステム開発のみでしか上げることが出来ないという点です。ハードウェアやミドルウェアを購入してもらえたとしても、それ自体が自社の売り上げにはならないのです。

    これは、言うならばシステム開発にかかる負担の大きさを物語っており、システム開発の失敗は赤字の引き金になってしまうということです。

    更に、独立系SIerは人件費にかける比重が非常に大きくなっています。システム開発における利益を上げるために、人件費を少しでも削ろうとする企業もまた少なくありません。人件費が安いということは、報酬の低さに繋がってしまうこともあります。

    ユーザー系SIerの仕事内容

    「ユーザー系SIer」とは、コンピューターシステムを事業活動として取り入れた多様な民間企業から独立した情報システム部門が発端となっています。システム部門が独立してソフトウェア会社となっているため、銀行から商社、証券会社から交通系企業、電力会社や流通分野まで様々なジャンルに存在しています。

    ユーザー系の主な仕事内容は、親会社のシステム開発や構築、保守や運用構築となっています。システムを効率的に使用するための提案や可視化をはじめとして、コスト削減の実践まで及んでいます。基本的に親会社からの案件を受注し、リクエストに合わせた業務を進めていくことになります。

    ユーザー系SIerのメリット・デメリット

    メリット

    SIerの中でも、ユーザー系SIerは特に安定した働き方がしやすいというメリットがあります。これは発注元がグループ会社の親会社であるため、コンスタントに仕事が発生しますし、SIerを抱えられる企業とは大手で経営規模も大きいため、地盤がしっかりしていて、運営資金も潤沢であることが多いからです。

    たとえば、銀行システムの開発や構築にあたっているユーザー系SIerは、親会社が銀行ということになりますから、不況に陥っても経営が安定しやすく、待遇もSIerの中では良くなりやすいです。

    また、ユーザー系SIerは、基本的に系列の会社が使用しているシステムの開発や構築を担当しているため、自社以外で働くことがあまりありません。プログラマーやシステムエンジニアとして、他社に派遣されることも多かった人が、ユーザー系SIerに転職して、ひとつの企業に腰を据えて働ける魅力を痛感するケースも少なくありません。

    デメリット

    ユーザー系SIerの場合、担当出来る仕事の幅がどうしても狭くなってしまいがちというデメリットが挙げられます。親会社のシステムに関する業務がメインとなってくるため、親会社の業務に関係のない仕事はあまり回って来ませんから、幅広い業務にどんどんチャレンジして、多様なスキルを身に着けたい人にはあまり向いていないこともあります。

    スキルアップを狙いたくても、一分野のみであれば非常に高いスキルを獲得することが出来ますが、数の多さでは他のSIerと比較するとやや劣ってしまうでしょう。エンジニアとして様々なポテンシャルを積極的に発掘していきたいと思っている人には、ユーザー系SIerはあまり向いていないことが多いです。

    メーカー系SIerの仕事内容

    「メーカー系SIer」とは、コンピューターメーカーやハードウェアメーカーの情報処理部門やソフトウェア開発部門などから独立した会社のことを指しています。

    仕事も、自社で獲得してくる案件もありますが、親会社からもコンスタントに業務がおりてくるのが基本であるため、仕事がなくなってしまって困るようなパターンにもまず陥らないでしょう。

    常に仕事が継続的に存在しているということは、それだけ計画的に業務を進めることが出来るというわけですから、スケジュールがぎりぎりの仕事で職場が慌ただしくなってしまったり、クオリティの低い仕事をしてトラブルに発展してしまうような危険も、とても少なくすることが出来るのです。

    安定した環境で、開発から運用までの業務を経験したい人にとって、大きなメリットがあると言えるでしょう。

    更に、メーカー系SIerは、親会社の利益が大きいほど、手当も厚くなりやすいという魅力もあります。ハードウェアの売れ行きが良ければ良いほど、SIerに対する待遇も良くなりやすく、ボーナスアップや給与アップなどを目指すことも出来ます。

    デメリット

    一方で、メーカー系SIerのデメリットとしては、親会社の影響を受けやすいというポイントが挙げられます。良い意味でも悪い意味でも、親会社の景気によって経営の状態が変わってしまうため、ハードウェアの売り上げが悪くなってしまうことで、仕事の状態も苦しくなってしまいすし、給与アップやボーナス金額などにも影響が及んでしまうことがあるでしょう。

    親会社の労働環境が悪くなってしまうことで、メーカー系SIerも劣悪な環境でハードな働きをしなければいけなくなってしまうことがあります。

    また、メーカー系SIerで働くことで、取り扱う製品の種類が少ないというデメリットもあります。これは独立系SIerで働くときにも発生しやすいトラブルですが、親会社に関連する製品をメインで取り扱うしかなくなってしまうため、より幅広いシステム開発に携わりたい人には向いていないことが多いです。ジャンルを広くスキルを高めたい人には、適していない環境になりやすいでしょう。

    それぞれのSIerの特徴を理解し判断しよう

    いかがでしたか?「独立系SIer」「ユーザー系SIer」「メーカー系SIer」は、それぞれ仕事の内容や勤務先の状態などが大きく異なっています。企業としての特徴はもちろん、メリットやデメリットにもたくさんの違いがあり、どのSIerであっても、良い部分ばかりではありません。

    それぞれを比較すると、ユーザー系やメーカー系は、親会社による恩恵を受けやすく、安定した受注が可能になりやすい一方で、使用する製品の制限が発生しやすく、一分野のスキルアップしか望めないでしょう。

    独立系SIerであれば、使用する製品の縛りがなく、自由なシステム開発や構築が実現しやすいですが、親会社が存在しないため、自社の経営や営業の不振が、そのまま経営の不安定さに繋がってしまうこともあるでしょう。

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